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【右頁 図】
佃島(つくだじま)
佛曉(ふつけう)
出舩(しゆつせん)
之(の)景(けい)
軟(そよ〳〵)風(かぜ)の海(うみ)に
向(むかつ)て吹(ふ)くこと
あり又は海
靣(めん)より陸地(くがち)
の方(かた)に吹(ふく)こと
あり此(この)風は
我(わが)東京(とうけい)辺(へん)に
も三月(さんぐわつ)頃(ころ)よ
【左頁】
り夏(なつ)の間(あひだ)は甚(はなは)だ多(おほ)しよく考(かんが)ふへし三月頃
よりの風(かぜ)は天氣(てんき)穏(おだや)かなれば大抵(たいてい)は夜明(よあけ)前(まへ)
より朝(あさ)八時半 頃(ごろ)迄(まで)は陸地(りくち)より海(うみ)に向(むかつ)て吹(ふ)
き夕陽(ゆふかた)は余程(よほど)強(つよ)く吹くもの也其 訳(わけ)は日輪(にちりん)
の温氣(うんき)冬(ふゆ)より厳(きび)しくして日中(につちう)は陸地を温(あたゝむ)
む【「む」の重複】るゆへ陸上(りくじやう)の空氣(くうき)は漸(だん)〻(〳〵)温(うん)を受(う)けて立(たち)
昇(のぼ)る由(よつ)て海上(かいしやう)より冷(つめた)き空氣陸地に向(むかつ)て吹(ふ)
き來るものなり然(しか)れども日(ひ)落(おち)てより夜(よ)に