東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - 翻刻

究理知慧の勧 : 訓蒙画入 巻之2 - ページ 21

ページ: 21

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【右頁】 る故(ゆへ)也大 人(おと)の(こ)倒(たふ)れ难(がたき)は子供(こども)の時(とき)より思(おも)は ず知(し)らず其(その)中心(ちうしん)を取(と)り馴(なれ)たる故(ゆへ)也子供が   指(ゆび)の先(さき)に棒(ぼう)を立(たて)るも指(ゆび)にて其(その)棒(ぼう)の中心を 外(はづ)れぬ様(やう)に平均(つりあは)する故なり盆(ぼん)の上(うえ)に鶏卵(たまご) を立(たて)る術(じゆつ)あり是(これ)も重力(ちようりよく)の中心(ちうしん)の理合(りあひ)にて 鶏卵の黄肉(きみ)は白肉(しろみ)より量目(めかた)重(おも)し其(その)重き黄(き) 肉(み)は真中(まんなか)にある故(ゆへ)只(たゞ)立れば其中心は其(その)基(ど) 礎(だい)の外(そと)に落易(おちやす)し由(よつ)て倒(たふ)れ易(やす)けれども其 鶏(たま) 【左頁】 卵(ご)を以(もつ)て強(つよ)く振廻(ふりまは)し其後(そのゝち)暫時(しばらく)の間(あひだ)静(しづ)めて 【卵を立てる図】         置(お)けば黄肉(きみ)は重(おも)き故(ゆへ)下(した)         におち附(つ)きて重力(ちようりよく)の中(ちう)         心(しん)は下(した)に降(くだ)り其(その)基礎(どだい)の         そとに外(はづ)るゝことなき         故(ゆへ)鶏卵(たまご)は倒(たふ)るゝことなし         又 鉄砲玉(てつぱうだま)の如(ごと)き円球(まんまる)な         物(もの)は何(いづ)れの方(かた)に轉(ころ)がり