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【右頁】
にて氷水(こほりみづ)より三十二 度(ど)下(した)なり扨(さて)此(この)零度(れいど)と
一番上(いちばんうへ)の標(しるし)の間(あひだ)を二百十二 度(ど)に分(わか)ち其(その)間(あひだ)
の度(ど)にて寒暖(かんだん)の加減(かげん)を知(し)るものなり之(これ)を
「ハァレンヘイト」の寒暖計(かんだんけい)といふ◯此(この)度(ど)の盛(もり)か
たに二様(にやう)あり仏蘭西國(ふらんすこく)の「レアウミュル」といふ
人(ひと)は水(みづ)の氷(こほ)るところを零度(れいど)となし一 番上(ばんうへ)
の標(しるし)までを八十 度(ど)に分(わか)ちたれどもこれに
ては零度(れいど)の下二三 度(ど)に水銀(みづかね)降(くだ)らざれば水(みず)
【左頁】
の氷(こほ)ることなきゆへ意太理亜國(いたりやこく)の「ハト【ーヵ】レン
ヘイト」といふ人(ひと)はこれを二百十二 度(ど)に分つ
の法(ほう)を発明(はつめい)せり方今(たうじ)日本にきたるも大抵(たいてい)
この「ハーレンヘイト」の寒暖計(かんだんけい)なり
◯潮(しほ)の満干(みちひ)の叓
扨(さて)ものと物(もの)とはたがひに相引(あひひき)互(たが)ひに近(ちか)よ
らんとする力(ちから)あるものにて物(もの)を高(たか)きとこ
ろより放(はな)せばみな地(ち)に向(むか)つて落(おつ)るは則(すなは)ち