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【右頁】
月[ハ]の処(ところ)に來(きた)れば[左右]の水を引あつめて
[上下]また満潮(みちしほ)となる環海(うみちう)の水(みづ)十二 時(じ)毎(ごと)に
満干(みちひ)するは日月の引(ひ)く故(ゆへ)なり但(たゞ)し日月 同(おな)
じ方(かた)に在(あ)る時(とき)は日月 諸共(もろとも)に引(ひく)ゆへ其(その)満干(みちひ)
別(べつ)して大ひなり之(これ)を大潮(おほしほ)といふ扨(さて)月の海(かい)
水(すゐ)を引(ひい)て髙(たか)くするは凡(おほよ)そ六尺 位(ぐらゐ)ゆへ日月
共(とも)に引(ひき)聚(あつ)むる大潮(おほしほ)の時(とき)は十丈二尺 位(くらゐ)満干(みちひ)
すへき筈(はつ)なれども日は月より遠(とほ)きゆへ其(その)
【左頁】
引(ひ)く力(ちから)も弱(よわ)く唯(たゞ)二尺のみを引(ひ)くゆへ合(あは)せ
て大潮(おほしほ)の時(とき)は八尺くらい満干(みちひ)するものなり又
日月 上下(うへした)にあるときは互(たが)ひにめい〳〵の方(かた)
へ引(ひ)くゆへ水も双方(さうはう)へ引(ひか)れて一所(いつしよ)に聚(あつま)る
ことなし是(これ)則(すなは)ち小潮(こしほ)なり
◯光(ひかり)の叓
光(ひかり)の深因(もと)はいまだ詳(つまびらか)ならされども其(その)用(よう)に
至(いたつ)ては甚(はなは)だ大(おほ)ひなりもし光(ひかり)なければ金銀(きん〴〵)
【文中の[文字]は四角でかこまれた文字】