翻刻
【右頁】
の貴(た▢[つ]と)きも玩(もてあそ)ぶべからず百花(ひやくくわ)の美(び)も見(み)るべ
からずまた光(ひかり)ありとも目なければ其(その)光(ひかり)も
用(よう)をなさず故(ゆへ)に光(ひかり)と目(め)と相應(あひおう)じて其(その)用(よう)を
為(な)す其(その)光(ひかり)に六(むつ)の源(みなもと)あり則(すなは)ち。日(ひ)の光(ひかり)。火(ひ)の光。
鱗(りん)【燐ヵ】の光。汐(しほ)の光。虫(むし)の光。電光(いなびかり)。等(とう)これなり
右の通(とほ)り光に六の根元(もと)あれども其うち電(てん)
光(びかり)と日の光と火の光との三(みつ)は正(たゞ)しき光(ひかり)に
てその精(せい)輕(かろ)く真直(まつすぐ)にきたりて早(はや)したゝ硝(びい)
【左頁】
子(どろ)や清水(せいすゐ)を透(とほ)せばかならず折(を)れ曲(まか)りて斜(なゝ)
めにすぐるものなり其(その)證拠(しようこ)には碁石状(ごいしなり)の
【硝子で光の束を一点に収束させる図】
硝子(びいどろ)を以(もつ)て光(ひかり)を
受(うく)ればその光(ひか)り
かならず硝子を
過(すぎ)て一所(いつしよ)に聚(あつま)り
尖(とがり)をなすを以て
光の曲る知(しる)べし