翻刻
【右頁上段】
そも〳〵このせかいの
くはんそ【元祖】はかの大しまの
どてうのせんせい
みこしにう
だう【見越しの入道】なり
此ぼうず
四月八日の
生まれなり
人けんかいにて
四月八日に
おしやかさまの
たんじやう
とててら
まいりなど
するにひと
しく
このかい【界】
でも
みこし
入道の
生まれし
日を
く
やう
する
なり
する
なり
人はかしらのほうより
生れ出れどみこしは
くびがながひゆへあたまが
【左頁上段】
より生れるとそゝう【粗相】な
とりあげばゞアはあめを
のばすやうにして引ちぎつて
しまふゆへみこしにかぎりて
あしの方からさかさまに
生るゝゆへ今にいたつて
おさかさま【逆さま】のたん生とて
卯月八日をまつるなり
〽又此日にいゑ〳〵にて
うたをかいて
ほう〳〵へはり付る
ちはやふる卯月
八日は吉日よ
かみさげぶしを
せいばいぞする
といふはきん時
きん平はみな
ちから
かみを
さげて
いるゆへ
かみさけ
武士を
せいばい
そする
とは▲
【右頁中段】
〽みこし入道は
このづのごとくあしにて天と
地をおしへ天上天下その外
はこねよりこつちは
もちろんあつちにも
われひとりといつて
くびをのばししりの
上へちよいときかつて
生るゝ
【右頁下段】
〽アヽさむくなつた
これからおに
ころしではない 【鬼殺し=酒の種類】
人ころしを
いつはい
引つ
かけ
べい
〽おさかさま
のたん
しやう
〳〵
〽ちい【爺】さんたんごよりやァ
でんがくのかるわざが
みたひ
【左頁中段】
〽おとなしく
しや
はなより
だんごを
かつて
やらう
【左頁下段】
ばけものに
にやはぬおく
びやうにていま
だにきんとき
てやいをこはがつて
いるとは
さか【性】とは【然りとは=なんとまあ】
しやう
ぢきな
もの
なり