翻刻
乃ち多く天下(てんか)の碩儒(がくしや)名士を会集(くはいしう)す中に就(つい)て赫(へ)
勿萋亜部(るしやぶ)内「ゼネーヘ」《割書:地|名》の人(ひと)列福耳多(れほると)といへる
大/賢(けん)其/徴(めし)に応(おう)ず其/人(ひと)齢(よわい)尚(なを)弱冠(じやくくはん)【「ワカシ」左ルビ】帝(てい)と交を訂(はかつ)て友
と為り常に帷幕(ごぜん)に参(さん)じて帝を輔弼(ほじく)し大/業(げう)を賛(さん)
成(せい)せり其初めの政(まつりごと)に先(ま)づ当時(とうじ)本州の兵/制(せい)を変(へん)
じて欧邏巴(えうろつは)風と為(な)すはじめ仏蘭西(ふらんす)「ヒユゲノーテ
ン【」】人/種(しゆ)乱(らん)を為す其/起(おこ)りは仏蘭西ナンテス府(ふ)の
政官(せいくはん)【「グキヤウ」左ルビ】一禁令(いつきんれい)を出すに其/人種(じんしゆ)肯(あへ)て従(したが)はすして遂(つい)
に逃(にげ)て俄羅斯(おろしや)に来る者/数萬(すまん)人是に至て皆(みな)之を
軍/伍(ご)【「イクサナラブ」左ルビ】に編入(へんにう)【「アミイレル」左ルビ】し三萬人を得(え)たり之に因て列福耳(れほる)