翻刻
多([と])「ゴルドン」《割書:我国の番|頭の類》二人をして之を統帥(しはい)せし
め陣法を操練(さうれん)【「ケイコ」左ルビ】す幾(き)ならずして部伍(りうご)厳整(けんせい)【「ヨクトヽノイ」左ルビ】進退法(しんたいほう)
あり皆用るに足(た)るに至る
帝/曽(かつ)て謂(いへ)らく土/俗(ぞく)を丕変(ひへん)【「オホヒニカ」左ルビ】し文化を開(ひら)くは交易
を四(し)方に広く通(つう)ずるより善(よ)きはなし窩々所徳(おゝすと)
海/黒海(こくかい)は俄羅斯(おろしや)大河の通ずる所(ところ)なれば舟楫(ふね)を
此大河に通ずるを便宜(びんぎ)なりとす後ち都爾其(とるく)と
戦ふに及んで帝(てい)自(みづか)ら同河(どんが)に到(いた)り「アソフ」《割書:地|名》を取
て貿易(かうえき)諸(しよ)物の放地(おきば)と為(な)し以て黒海(こくかい)の互市(かうえき)に便
せんと欲(ほつ)し乃ち兵を率(ひい)て「アソフ」城を囲(かこ)む城/堅(けん)