翻刻
あきの野山とかけて
いやひぬきの引出しととく
おちばあつまる
【いやひぬきの引出し : 居合抜きの引き出しヵ。刀の手入れ道具が入っている? 欠けた刃が取ってある?】
びんぼうぐらしとかけて
おれたすりこ木ととく
心はまわしにくい
ばくらう市とかけて
すきなものゝちそうととく
心はうまかった〳〵
【牛馬の売買をする馬喰市で馬買った・食事のもてなしが旨かった】
ふぐじるとかけて
ちかめのひく揚弓とかけて 【とく の間違いヵ】
心はとき〴〵あたる
【ちかめ : 近眼】
【揚弓 : ようきゅう。小さい弓で的当てする遊戯】
くじよはひ人のむじんとかけて
とうふやととく
心はからをとる
【むじん : 無尽講。複数人が一定の掛金を持ち寄り、抽選等で順番にまとまった掛金をうけとる庶民金融】
【空クジを取る・おからを取る】
かごしませんさうのにしきゑとかけて
わたりものゝ小鳥ととく
心はめづらしがつてかう
【かごしませんさうのにしきえ : 西南戦争の錦絵ヵ】
【わたりもの : 渡り物、舶来のことヵ。】
【珍しがって 錦絵を買う・小鳥を飼う】
おゝかみとかけて
のりのきゝすぎたきものととく
心はきたらこはからふ
【狼が来たら怖い・糊のきつい着物は着たら強い】
みじかい道中すご六とかけて
なつのあめととく
ふりだすかと思へばぢきに上る