翻刻
【見たままの改行ではなく読みやすいよう一枠内を一行にして入力し、縦三枠分をなぞかけひとつとしてまとめています。】
おゐしきのもちとかけて
しら藤源太ととく
色をとる
【居敷き : 尻のこと。おいしきのもちで尻もちのことヵ】
【白藤源太 : 歌舞伎などに登場する伝説の力士】
【力士が色をとる、で黒星の事ヵ】
大通りのみちとかけて
三味せんととく
心は三すじにわかる
【昔と違って大通りの道が三車線に別れているということヵ】
諸方のはし〴〵とかけて
松浦小夜ひめととく
心は石となる
【松浦小夜姫 : 悲しみのあまり石になった佐賀の伝承】
【今までの木橋が明治になって石橋に代わってきたことヵ】
としを経たいたちととく 【かけて の間違いヵ】
しめだいこのおとととく
心はてんとなる
【長生きのイタチが貂という妖怪に成ることと〆太鼓がテンと鳴る事をかけている】
こしぬけのぎやうずいとかけてヵ
ざしきてじなととく
心はすわつてつかう
【座敷手品 : 座敷で座ってする手妻ヵ。西洋の立ってする手品とくらべているヵ】
すばらしいべつぴんとかけて
たいわんせいばつとかけて 【とく の間違いヵ】
みなしたがへる
【台湾征伐 : 明治四年の征台の役ヵ】
のらくらものとかけて
あさぶととく
心はきがしれぬ
【麻布で気が知れない : 六本木という地名はあるがそれらしい木が見当たらないという慣用句】
谷合のさくらとかけて
おかめのめんととく
心ははながひくい 【花と鼻】