東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

新板なぞなぞ合 - 翻刻

新板なぞなぞ合 - ページ 5

ページ: 5

翻刻

なすばかりのまつもどきとかけて   いさみのかみのけとゝく   心は あぶらげがない 【松擬 : 茄子を細かく切り油を加えて煮た料理ヵ】 【勇み : 任侠の人たちヵ。鬢付け油を使わず髪の毛をまとめることが多かったらしい】 かうもりとかけて  ぐはすとうのくち火さしととく 【ガス灯】   心は日ぐれからいでる 海うんばしの五かいととく 【かけて の間違いヵ】  大ゆきしはすととく    心は 菜(な)がたかい 【海運橋の五階 : 海運橋横の明治六年開業の第一国立銀行。変則的な五階建ての和洋折衷建築】 【立派な高層建築で名が高いと、大雪の師走で菜の値段が高いをかけている】 むしつのかきぞめとかけて   てんぼうのしつかきととく   心は かきたくてもかけぬ 【むしつ : 無筆、文字の読み書きができないひと】 【てんぼう : 手ん棒、けがなどで手や指がないひと】 【しつかき:湿掻、疥癬(かいせん)のできている人。また、梅毒を病んでいる人(日本国語大辞典)】 あそび人とかけて  ふうりんととく   ねんぢうぶら〳〵してゐる むかしばなしとかけて  ゆみはまととく 【破魔弓ヵ】   心はぢゞいばゞあがつきもの 【ゆみはま:弓破魔、「はまゆみ(破魔弓)」に同じ(日本国語大辞典)】 いんらんのだうらくむすめ【淫乱の道楽娘】とかけて  つみのふかいゆうれいととく   心はぢごく【地獄 : 遊郭、売春宿の別称】へおつる あいそづかし【愛想尽かし】とかけて  洋ふくととく   心は そでない【袖にする : つれなくする、より転じて「つれない扱いを受ける」の意】