翻刻
ぐはすとうとかけて 【ガス灯】
日雇ひ人足ととく
心はくうき【喰う気、ヵ】のはたらき
人力車の欠声とかけて
官員のめかけととく
心はごんさい〳〵
【人力車の欠声 : 車夫のごっさい(ごめんなさい)という威勢の良い掛け声】
【めかけ : 明治初期頃は本妻に対して権妻と言っていた】
すご六とかけて
軍の惣大将ととく
さいがなくてはできぬ
【双六の賽子と戦で大将の持つ采配をかけてある】
やぶれたからかさとかけて
手のある【手練手管に優れた】女郎ととく
させそうでもさせぬ
雷神と風神のかけ合とかけて
きのきかない居候ととく
ふうらいごろつき
はりこのだるまととく 【かけて の間違いヵ】
いざりととく
しりにつちがつく
【いざり : 足の不自由な人】
わんぱくむすめとかけて
べんけいの七ツ道具
一生のしよいもの
よい〳〵のかるわざとかけて
井戸のはたのちやわんととく
おちそうであぶない
【よいよい : 手足の麻痺した人】