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びんぼう人の■【福ヵ物ヵ】の節句とかけて
やみのからすととく
心はこゐばかり
【鯉のぼりと鳴き声ヵ】【「乞い」と「鯉」の掛詞?】
くすりのにんじんとかけて
はしのうへのこま下駄ととく
心はから〳〵わたる
【くすりのにんじん : 唐渡の朝鮮人参ヵ】
きのぬけた人とかけて
あぶらのすくないあんどんととく
心はぼんやりしている
上るりのしうたんばとかけて 【浄瑠璃の愁嘆場】
きゝのいゝわさびととく
心はなみだがこほれる
しんとみざのしんきやうげんとかけて
名人のうらないととく
心はきつとあたる
【新富座 : 江戸時代の森田座が明治初期に新富町へ移転して作った劇場】
いゝべつかうとかけて
まけしやうぎととく
心はふがない
【良いべっ甲に斑がない・負け将棋の駒に歩がない】
ざんぎりのひなさまとかけて
きりやうのいゝいなかむすめととく
ひなにはめつらしいものだ
【髷を落とした断髪の雛・田舎の鄙】
十五夜の月見ととく 【かけて の間違いヵ】
あさきのきのじととく
あきのまんなか
【あきの真ん中なので、あさきの「き」でなく「さ」の字と解くが本来だが、書き手が間違っている模様】