翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

止而道致虚録 3巻 - 翻刻

止而道致虚録 3巻 - ページ 10

ページ: 10

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【八丁裏】 あんけらこんけらゆめさめ たれはむちうに御つげありし ごとくの一くわんだん上に ありければこはありがた やとひらきみるにまき ものゝうちに変魂の名法 一 酉の年酉の日酉のこくに 生れた豆蔵【豆蔵=大道芸人】が三十年来 もちつたへたる品玉【曲芸用の玉か】のかず 七〃四十九 一 高利をとらぬ 座頭のめやに七匁【座頭は高利貸しを営むもの】一魚くわぬ 出家のはなくそ七匁 一 若?女形 のぬれことの時のかづらのけ七筋【ここまで四品、ありそうもないものが列挙されている、はず】 右四品黒やきにして水はつをゝ【水初穂を】 くみ切ひ【切火】にて用べし件昼三度 夜三度あんけらが衣をこんけら着 こんけらか衣をあんけら着しその度 〳〵□ふきかへおこたりなく一七日か間 しゆ文【呪文】をとなへ用ゆるならば全く しるしあるべしうたかふべからず 其呪文に曰 【以下呪文の読み仮名のみ記載】 おで でこ てん にで てこでん おでさん よで てこおで てこでん きよ? とつ? も の じや 【おででこ:御出木偶、人形を使った見世物。おででこでんはそのはやしことば。それを使ったデタラメの呪文なので、2ででこ、おで3、4でてこ…と数が増えているのではないかと解釈(違うかも)。最後の行は意味不明。また呪文の文字は梵字を模したデタラメ。】 【水はつを=水初穂:早朝一番に汲む井戸水】 【切火:火打ち石をカチカチ鳴らすこと。火花と音で邪気を払う。】 【頁中ほど】 両僧 よろこぶ これはありかたい【有難い】 御むそう【夢想?】 一こくもはやく 四品を せんぎ いたそう 【九丁表】 夫より【それより=それから】 あんけらこんけら てわけをしてかまくら中 をせんきすれどもくだんの 四品てに入らずさま〴〵 のてすじをもとめて くめんせしかとも此頃は魚 くわぬ出家と高利をとらぬ ざとうはきついきれものにて 大きにこまり【困り】けるが きつとくふうをめ ぐらしとても人がらに はへる出家や座頭 にはないにきはまり ければ酒【?】ほうすの おいぼれあるいは御めしを 一はい下されませと大 とう【大道?】を ありく【歩く】こぢき めくらのたぐいへ代もつ をつかはしめやにとはなくそを かいあつめる 【同ページ右下】 【あんけら坊のせりふ】 こんや中にたんとためて またあしたここへきて まつてゐやれ 【その左】 やれあり がたいはな くその代りに 弐朱銀とは 又御用なら  今から はな を かま ずに ため て おき ませう