翻刻
【四丁裏】
とく若やの
一子万作は
とかく女をきらい
めつたむしやうにへんくつ
なるをりようしんはぢめ
所のものまできのどくに
おもひいしや
もうさくが
いけんの
のうちは
名主とし
よりまでが
かゝりいろ〳〵
すゝむれどもいかな〳〵きゝいれず【左頁上に続く】
【五丁表:左頁】
みな〳〵もてあましけるゆへ
りやうしんもあまりのことに
りつふくし是もかんどうせん
とありけるが よふ〳〵しんるいの
あつかりになりてとかく仏
神のかこ【加護】をたのむにしくは
なしとさつそく あんけら こん
けらのかたへつかいのものをたて
あんけらぼうとしやうじける
さてもとくわかや
住よしやのりやうけ
よりあんけらこんけらの
りやうほうをしようじて
きとうたのまんとむかい
として 弥作八茂作八【もさ八】
といへる手代一同に
しゆつたつする【右頁下に続く】
【右頁下】
もさが久しい
ものよ まづ
大じの
つかいを
すまして
ばんにゆるりと
あじのうしほに【鯵の潮煮】で
いけだの山〃【遊郭の女郎】とつか
まつり
よく日
かへりに
ゆきの下で
けころ【蹴転ばし 下級の街娼】といふ所は
おそろし
かろふ【左頁下へ続く】
住吉やのもさ八
やさ印江のしまへ
いつたらまつもの
をもいわず
あわびの丸
かぢりに
けんびしと
おめにかけて
ぐつとさく
ようじや
ないか