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関脇并御成御門脇ニて松二本ねかへり御屋
敷中家每ニ損シ兩御屋敷中ニて上の御手入千
兩余ニ可有之よし手前ニても裏の物置家上
南の方不殘吹メクラレ申候本郷五町目裏家
潰女壹人即死筋違ゟ泉橋迄河岸通の西丸御
普請方小屋不殘潰三人輕我人有之失不死加
賀原の御小屋ハ筋達見付の蔭ニて無事護持
院原西丸御城中御小屋も大概ニ潰御城中小
屋ハ屋敷吹飛シ候分一万坪余下谷長者町ニ
て家根吹巡ルとて屋上へ登り候処瓦飛來胸
へ當り即死日本橋一丁目ニて二階の障子を
吹飛す迚娘右の一階の障子を押候処娘とも
吹飛され行方不知永代橋三ケ處破損親舟ニ
居候もの舟覆りそふニて忍兼候間陸へ上ル
迚小舟へ乘出候処吹流れ行衛不知もの數人
堀の内道マリユト申處ゟ御屋敷迄通り路ニ
潰家三十七軒町家ニハ余り破損も見不申候
大名簱本ニハ家込ニ御座候五ツ時位ニて欤
樣の大變珍敷事に御座候
一火事ハ先達品川不殘燒其後ハ不承候