翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

日本阿闍世太子 / 津打治兵衛作 - 翻刻

日本阿闍世太子 / 津打治兵衛作 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

ゟつげしらせ給へはかくて爰にかくれ出とん で出きんぎよくをつきのけみかどをたすけ 参らせ。是はいか成事ぞ。太子聞給い。いやぜんくわ のかたき成ゆへつかみころすとあれは。かづさの 介其ぜんじやうを何ものが申せしぞ。それ成 くわんばくのゆいきかせうてとおしへしそ。かづ さの介扨はこなたにあくをすゝめてみかどをこ ろさし。我てうてきのなをとらずして■子【天子?】 に あがり。太子はようしやうなれはなき物に せんとのたくらみ。是こなたをころさんためなり。 けは【?】其心有ゆへはぎはらのしんわうもふたみ がうらへながし置奉るか。是太子両おやをころ せは八ぎやくざい。天りにそむくだうり【道理】めう ばつ【冥罰】の程をそうし【奏し】。是はみなくわんばくのたく みにて。天子にならんとは思ひもよらずと 【左ページ】 いへば。太子さらに聞いれすぜひに■たてはなら ■との給ふ。はる時聞て然らは大あく人大とう【?】 あじやせ大しはおやをないがしに給ふ。たゞ今 みかどにてきだい【敵対】給へはあじやせ太子か。あたを すゝむるくはんばくは大ばかけしんか【提婆が化身か】。是そ太子に何とおきなの申せしにたがはす。其時 たつてとがめしはかやうの事を思ひての事。 此かつさの介が有内はなか繰り返しかなふまじ。大あ く人といへば。くわんばくたくみあらはれ。あれ 打とれもの共と入みだれたゝかいけし。然る所へ大嶋 かづさの介にわたり合しが。はる時に切ころされ 残りし物をおつちらし。みかどを御とも申つく て【?】まづ都をひらきける。そのゝちくわんばく金 玉丸をおしうしない【?】。その身は天しのくらいにのぼ りいよ〳〵をごりをきはめける。 【挿し絵内】 せんたい女かつらき山■■ん みこ かんぬしせんき せんたい女おかむ所 よし田大明神 長れいまもり■■■■【まもりふくろとる?】 せんたい女まもりふくろおとす