みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

箱根温泉誌 全 - 翻刻

箱根温泉誌 全 - ページ 44

ページ: 44

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たり元弘建武(げんこうげんぶ)の頃(ころ)は専(もつぱ)ら足柄(あしがら)の関(せき)にかゝりて通行(つうかう) せり故(ゆゑ)に新田(につた)足利(あしかヾ)の両雄(りやうゆう)も竹(たけ)の下(した)足柄(あしがら)にて度々(たび〴〵)挑(いど) み合(あい)し事(こと)太平記(たいへいき)に悉(くは)し其他(そのた)諸書(しよ〳〵)に見(み)ゆ維新(ゐしん)前(ぜん)は此(この) に関所(せきしよ)ありて往来(わうらい)の人を改(あらた)めしが今(いま)は廃せられた りされど其(その)石礎(いしずへ)は今猶(いまなほ)存(そん)せり  此地(このち)戸数(こすう)百二十一|戸(こ)ありて半(なかは)旅人(りよじん)宿(やど)営業(えいぎやう)の者(もの)な  れど四季(しき)ともに営業(えいぎやう)する者(もの)ははふや(高瀬(たかせ)四郎左  衛門)外(ほか)一二|軒(けん)に過(すぎ)ず余(よ)は皆(みな)夏(なつ)過て転業(てんげふ)す此はふ  やに近頃(ちかごろ)湖水(こすい)へ張出(はりいだ)せし座敷(ざしき)を新築(しちく)せり之(これ)を三  景楼(けいろう)と号(なづ)く富嶽(ふがく)芦湖(あしこ)の情景(しやうけい)は勿論(もちろん)月雪花(つきゆきはな)の  眺望(てうばう)尽(こと〴〵)く此楼(このろう)に聚(あつま)る実(じつ)に街道(かいどう)一の佳景(かけい)なり近時(きんじ)  西洋(せいよう)料理(れうり)をも調進(てうしん)せり又|湖水(こすゐ)遊船(ゆうせん)及び姥|子(こ)温泉(おんせん)  富士登山(ふじとざん)への渡船(とせん)あり其他(そのた)芦湖(あしこ)名所(めいしよ)案内(あんない)等百|事(じ)  当(たう)家へ依頼(いらい)するを尤(もっと)も便(べん)なりとす         ○名跡(めいせき) 元(もと)箱根(はこね)  権現坂(ごんげんざか)の下(した)にあり箱根駅(はこねえき)より八丁なり此(この)  処(ところ)よりも姥子(うばこ)への便船(びんせん)あり 箱根(はこね)権現(ごんげん) 権現坂(ごんげんざか)より八丁|山(やま)の上(うへ)に鎮座(ちんざ)し末(まつ)社七  社(しや)あり金剛王院(こんがうわういん)東福寺(とうふくじ)は汀(みぎは)にありしが当今(とうこん)廃寺(はいじ)  となれり五郎が船繫(ふなつなぎ)石は磯場(いそばた)に望(のぞ)み是(これ)より西南(せいなん)