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てとなりにけり”《割書:ことは| 》 りうわういとゝいかりをなし” なみ風にて
とゝめすは” おさへて【注①】うはひとるへし” さ有らん程にいこ
くの物” さためてつよくふせくへし” りうくうのけん
そく【眷属】に” しかるへき物はなし” しゆらはたけき物なれは” た
のう【みヵ】てみんとの給ひて” あしゆらたちをそたのまれ
ける” かのしゆらともの大しやうまけいしゆら【注②】” もろ〳〵の
しゆらともを” ひきくしてこそ出にけれ” もとよりこのむ
たうしやうなれは” もゝてにやつかんのけんそくともを”
いきやういるい【注③】に出たゝせ” ほこ【矛】たうしやう【刀杖】をとり
もたせ” てきはすまんきくとも” いくさはいゑの物なれ
は” 玉におひてはうはひとつて” 《割書:かゝる| 》まいらせんと申て”
日本とたうとのしほさかひ” 《割書:ふし| 》ちくらかおき【注④】に” ちんを
【注① 強引に。】
【注② 摩醯首羅=仏法を守護する神。】
【注③ 異形異類=普通と異なったもの。又人間ではない異様な姿をしたもの。】
【注④ ちくらが沖=韓(から)と日本の潮境にあたる海。】