翻刻
舟にまします” しやくせんたん【赤栴檀】のみそき【御衣木】にて” 五寸のしや
かのれいふつ” よのたからほしからす” そのすいしやうの玉”
すみやかにわたされ候へ” さらすは一人もとをすまし
いと申” 万こ此よしきくよりも” 舟のへいた【舳板】につつ
たち【突立ち】あかりて” あらけう〳〵しのいきをいさうや” さては
をとにうけ給る此あしゆらたちにてましまする” 我
大こくのならひにて” 百人か大しやうを百ことなつけ
くはん人といふ” 千人か大しやうを千ことなつけしゆり
やうといふ” 万人か大しやうを万ことなつけしやうくん
と是をいふ” かい〳〵しくはなけれとも” 一万人の大し
やうなれは” 万こしやうくんうんそうとはそれかしか事
にて候” もつともりうくうよりの御しよまうにした