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しんつうめいよをまのまへ【目の前】にけんし” 【現じ】こゝをせんとゝたゝ
かへは” すてにはやたうしん” 心はたけく【猛く】いさめ【勇め】と” 此いき
をひにおされてのかれかたくそ見えにける”《割書:ことは| 》 さる
あひた万こは” みかたのくんひやう【軍兵】ともをあつめて
申けるやうは” とてもかなはぬ物ならは” しゆらか大しやう四
五人” そこのみくつ【注①】となしてこそ” いこくのきこへはしる
へけれ” 我と思はんする人々は” ともをしてたへやとて”
こんこん【「う」の誤記】かいのまんたら【注②】” たひさうかいのまんたら【注③】を”
ほろにかけてふきそらし”【注④】ふなそこよりもめいは
ともを” そのかすあまたひきいたす” 万こかひさう
のめいはに” しんつうあしけ【神通葦毛】となつけ【名付】て” 七き八ふんあ
け六さい” おかみ【尾髪】あくまてあつうして" 《割書:いろ| 》おつさま【注⑤】む
【 注① 底の水屑=水死する。】
【注② 金剛界の曼荼羅。】
【注③ 胎蔵界の曼荼羅。】
【注④ 吹き反らす=風に翻す。】
【注⑤ 追様=馬などの尻のほうから見た姿。この言葉から次のコマに続く語は馬の吉相を表現する常套語。】