翻刻
いつれかさいしをたいして仏となりし人やある” さて
も仏の御おとゝ” なんた太子と申せしは” しつきほん
なふつきすして” 女人をこのみ給ひしを” かくてはほ
とけにならしとて” 仏はうへん【方便】めくらして” しやうとち
こくのありさまを” そくしにみせたてまつり” つゐに
しゆつけ” とけさせてなんたひく【比丘】とそなし給ふ”《割書:つめ| 》いとゝ
このむしやきやうを” よしとをしへ給ふは” まふもくに
あしきみちをしゆるふせひなるへし” かやうに申
せはとてもとより我は” 仏にてあるなり” こくう一し
やうとう一たいかしらはやくし” みゝはなはあみた”
むねはみろくはらはしや[か」こし大日によらいなりそ
のほか十はう【方】のしよふつたち” もろ〳〵のほさつ