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きさよ” われ又せんきやうはうへんしいかにもあん
をめくらし” 此玉にをひては” とらふす物とおほし
めしみやこにかへり給ひて” てうせき【朝夕】あんをめ
くらし” 玉をとるへきはかりことくふうまし〳〵
けれとも” さすかかいちうへたゝつて” たしう
ゑんたうならされは舟のかよひちあらはこそ” し
かりとは申せとも” しんそくにをいてをや” たいせ
太し【大施太子 注】はかたしけなく女い【如意】の玉をとらんとて” ゑんし
のかいをもつて” きよかいをはかりつくしつゝつゐに
ほうしゆゑたまへり” 大くわんとしては又つゐに
むなしき事あらし” 我らもちかひてねかはくは
《割書:しほる| 》しやう〳〵せゝのあひたにこの玉にをひては
【注 〖大施太子〗=謡曲。観世小次郎信光作。大施太子は国の貧民を救うために梵天を祈り、龍宮の如意宝珠を授かったので、国民に望をかなえてやると告げる。集まった民の中に龍女の化身がいて、宝珠を奪うが帝釈天に取戻される。】