翻刻
らへわりなき中のちきりにや” わかきみいてき給ふ”
今はたかひに何事をも” うちとけたりし色み
へたり” かまたりみこめ【注】給ひて” 今は何をかつゝむへ
き” 我こそみやこにかくれもなき” たんかいこうふひ
とう” 大しよくはんとはわか事なり” 心にふかきのそ
みのありて” 此程是にありつるそ” しかるへくは身つ
からかしよまうかなへてたひてんや”《割書:ととき| 》 あま人うけた
まはりなふ” こはまことにて御ささふらうか” あらはつ
かしや四かいに御な【名】かくれもなき” かゝるきにん【貴人】にした
しみ申けることよ” 一ツはみやうか【冥加】つきぬへし” 一ツはは
はく女けせん【下賤】にてはたへはなみのあらいそたちゐは
いそのなかれ木” こゑはあらいそにくたくるうつせなみ
【注 見込め=その人の価値を十分に認識する。】