翻刻
のをと” かみはやしほに” ひきみたすつくものことくなる
身にて” みやこの雲の” うへ人に” おきふしひとつ” とこに
してみゝへぬるこそはつかしけれ” しかしたゝ身をな
けてしなんとこそはくときけれ《割書:ことは| 》かまたりおほせける
やうはとてもしせんいのちを” わかためにあたへ” りうく
うかいへわけ入て” たつぬる玉のありところを見て
かへれとの御ちやう【諚】なり” かいしん【海人】うけたまはつて”
りうくうかいとやらんは” ありとはきひていまた
見す” ゆきてかへらん事はかたかるへし” たとひい
かなるおほせなりとも” いかてかそむき申【別本】へき” かま
たりにいとまをこひ” 一ようの舟にさほゝさし” おき
をさいてこきいたし” なみまをわけてつつといる”