翻刻
玉はとりえぬ物ゆへに二せ【世】のきゑん【機縁】はつきはてぬ”
むねのあひたにきすあり” 大しやのさけるのみな
らすと” あやしめ御らんありけれは” 此きすの中
よりもすいしやうの玉出させ給ふ” 大しやのおひか
けしときかたなをふると見えしは” ふせかんために
なくし” 玉をかくさんそのために” わか身をかひし
けるかとよ” せめて此きすをわか身すこしおいた
らは” かほとに物は思ふましきををんなははかなき
ありさまかな” をつとのめいをちかへしとていのちを
すつるはかなさよ” 《割書:ふし| 》ともし火にきやる” よるのむしは
つまゆへその身をこかすなり” ふゑによる” 秋の
しかははかなきちきりにいのちをうしなふ” それは