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内鳥居笠落て缺る《割書:釈迦の嶽丈くらべの碑|は無事なり》金毘羅権現社聖天
宮は拝殿計潰る毘沙門堂潰る
〇三十三間堂三分の二潰る《割書:三十三間堂京間二間を柱の間として三十三間な|れは合て六十六間縁側を入七十間也此内南の方七》
《割書:間余にて十五六|間計残其余傾候》
〇洲崎弁天社無事境内料理茶屋内潰損たるあり
東仲町料理茶屋 平清(ヒラセイ)惣潰《割書:普請|古し》松本は小破也此辺潰家あり
〇寺町は玄信寺海蔵寺堂潰る浄心寺は中門潰れ微塵(ミチン)に成
る門前に在し一丈余の題目の碑石三段に砕る寺町通り都て
寺院町屋ともに大破に及へり霊厳寺本堂中門無事惣門
倒れ寺中潰多し江戸六地蔵の一軀全く《割書:地蔵坊|建立》本哲寺は観
音堂と寺中潰る法乗院不動尊拝殿潰れ弥勒寺は全し
法禅寺潰雲光院本堂は先達て焼寺中潰れたり
○深川猿江土井大炊頭殿御下屋鋪より出火類焼なし《割書:猿江|町中》
《割書:潰死三十|六人と云也》
○猿江の辺寺院町家其外潰損多し重願寺本堂無事鐘楼玄
関方丈大に傾く摩利支天少破泉養寺本堂鐘楼潰
○深川本所と等しく地震強き事甚しきか中にも相川町の
通りは揺出すと等しく両側の家狭き小路へ倒れ懸りそれ
か下になりて動く事ならさるもの各声を上けて叫へ共更
に助る人なく其間に火燃立たれは適身体自在なるも逃道