← 前のページ
ページ 26 / 134
次のページ →
翻刻
を失ひて供に焼亡たるも残からすと聞えし《割書:此内辛ふして一命援|りしもあれと家財を》
《割書:持運ひしもの|一人もなしとそ》
〇霊巖島塩町潰家より同所四日市町同銀町弐丁目大川端町
等焼亡す長き町余巾平均五十間程也《割書:此辺暁方の火事にて地震ゟ|少し時刻移りたれは人々集り》
《割書:て水を運ひけれと潰家の上にて足並自在|ならさるかゆへ滅事を得すして類火数軒に及へりとそ》霊巖島八丁堀の辺は都て
地震弱し潰家尠し依て怪我人も少し佃島も又同し《割書:坂本佃島猟師|町焼るとあるは誤》
《割書:なり此所|火事無之》稲荷橋いなり社無別条
〇萱場町薬師無事山王御旅所遥拝二社之内一宇大破天満宮潰る
〇浜町水野出羽守殿中屋敷長屋内焼失長五十二間余也《割書:此辺武家方大破|潰家多し》
〇蛎売町続銀座役所大破銀坐人の家多し潰れ怪我人多し《割書:家作|古き》
《割書:故な|り》大坂町続同新屋敷にも潰家あり怪我人多し松島町潰家
多し怪我人多し
〇鉄炮州松平淡路守殿より出火十軒町少し焼込長壱丁半余巾平
均四十間程也
〇南鍛冶町壱丁目より出火同弐丁目狩野探原屋鋪五郎兵衛町畳町
北組瓦町白魚屋敷《割書:西ノ方|》南伝馬町二丁目《割書:過半|焼込》同町三丁目南大工町《割書:半|丁》
《割書:焼|込》松川町壱丁目鈴木町因幡町常盤町具足町柳町本材木町
炭町六丁目《割書:少し|焼込》同町七丁目八丁目以上二十箇町也長五町巾平均弐丁
余焼亡す三日の朝五ッ時頃火鎮れり《割書:この町々土蔵の焼たる殊に多し|何れも壁落たるか故扉を墁(ヌ)り牅(マト)》
《割書:を塞くに及はす資貨を他所へ運んとして灰燼となせる|も多かりしされと避追に残りし蔵もこれあり》