翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

地災撮要. 巻7-9(地震之部) - 翻刻

地災撮要. 巻7-9(地震之部) - ページ 27

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【右丁】  〇兼房町の巽の自身番屋潰れたるゟ出火して隣なる松平兵部  殿御屋敷へ少し焼込みたり兼房町は大方潰れて怪我人多し伏  見町久保町善右衛門町等都て【すべて】此辺【邊】地震強し《割書:此辺は去年十一月の|地震にも強く兼房町》  《割書:には其時も土蔵の壁落たるもありし也今年も又外より強し是等の輩脊属【「戚族=みうち」のことか】|に別れ涕泣悲哀し或はなきからを携へて本郷代地のうしろなる馬場に》  《割書:集り夜すからなき|あかしたるとなん》 〇伏見町料理茶屋清水楼惣潰れ《割書:亭主|即死》尾張町瀧山町加賀町  山王町の辺穏にして潰家少しよつて怪我人なし 〇愛宕山権現社仮建にて山上恙なし山下石鳥居表門恙なし  此辺武家も破損少し 〇西本願寺御堂無別条寺中大破あれと潰れたるはなし鼓楼かしく傾 【左丁】  き惣会【會】所《割書:九間|四方》傾き外廻の練塀【瓦と練った土とで築き上げ、上に瓦を葺いた塀】皆崩れたり 〇柴井町木戸際より出火して一町焼亡す会【會】津侯御中やしき大  破に及べり有馬侯薄?長屋潰る怪我人多かりしとぞ 〇宇田川町三島町神明町等の西裏日蔭町の辺大破潰家甚多し  神明宮無別条《割書:末社皆恙なし|境内町屋無事也》西久保より三田の辺穏也瓦落た  る家も稀なり 〇増上寺御成門辺寮二宇潰し由芙蓉側弁  才天の廻石の玉垣崩れ鳥居燈籠不残倒れる 〇三田台【臺】町薬王寺祖師堂崩る土蔵也増上寺諸堂宇無別條損  所なし高輪南北町屋所々潰家あり東禅寺惣門潰る薩州侯  御物見長谷土蔵等潰る太子堂稲荷社庚申堂潰る石の門少し