翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

地災撮要. 巻7-9(地震之部) - 翻刻

地災撮要. 巻7-9(地震之部) - ページ 28

ページ: 28

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【右丁】  崩る 〇品川宿駅舎聊傾るもありしか潰家なし怪我人も又これなし  妙国【國】寺題目碑折れる伊皿子薬師堂潰る 〇品川沖二番の御台【臺】場建物潰れて土中へ埋込出火あり会【會】津侯  の士此所にありて即死するもの凡十六人援りしもの海を渉り辛  ふして逃のひしよし幸にして合薬【ごうやく=火薬】には火気移らすして止ぬ  此内の火四日程燃て臭気甚しかりしとぞ其余【餘】の御台【臺】場も  石垣損し多し 〇永田馬場山王御社無別条石鳥居《割書:一の鳥|居なり》倒れ石は砕けず  赤坂氷川明神社無別條 【左丁】 〇四谷は見附大破御門外町屋《割書:御堀端|而已也》破損あれと其余【餘】は大方  穏なり麹町市ヶ谷の辺も又然り九段坂上番町辺穏にて潰家  なし内藤新宿無別条都而【すべて】湯嶋麹町駒込牛込小石川四谷赤  坂市ヶ谷麻布等之辺高き所は動揺少しされは潰れ家も尠し  凡山の麓川沿添の地は別て【別して=ことに、特に】強しと見ゆ   右に誌るは親戚知己の安否を繹(タヅ)ねて履歴せる所々親   しく看(ミ)かつそのわたり人にも問ひて記しつけぬる也其余【餘】は   踵をめぐらすに遑【いとま】なければやみつ   鶴岡放生会【會】職人寄合壁塗    ふるさとの壁のくつれの月影はぬる夜なくてそみかへかりける