翻刻
【右丁】
【右上囲み内の影絵】
かねもちの
かげゑ
がきの
すがた
うつる
【影絵の解説】
【上段】
金をたくさんもちたる人の
しはざをみるに じひぜん
ごんの心なく ふぎ
ふじんをなして利(り)を
のみむさぼり
きんぎんの
ために一しやう
をつかわれ
死してののちは
そのかねをもち
ゆく事あたはず
金をもつてかへつて
心のくるしき事 がき
だう【餓鬼道?】のくるしみのことし
これをうざいのがきと
なつく
【中段】
乁あなたの御しんだい
で五文や八もん ふう
ぜんのちりがみ
でごさります
わたくしらが
やうなまつ
しきも
のをおた
すけ△
【下段】
△なさるが
まことの
しひ【慈悲】て
こざる
【中段左】
もふ八文かはつしやい そふ
なけれは うられぬ ころん
てもたゞおきてはましやく【間尺?】に
あはぬ
【左丁】
【右上囲み内の影絵】
せいひんを
まもる人の
かげゑには
大こくが
うつる
【影絵の解説】
ふうきはてんめいに
して いかんともしがたき
ものなり たとへそのみ まづ
しくとも そのたる事を
しつてむさほることなく
まがれることなく心をきよくもてば ひん
ほうな人のかげゑも
かならずふくじん
うつるべし
乁ふぎにしてとめるは
うかべるくもにのりたるが
ごとくあやういかな〳〵
【下段】
くはずひんらくとは
われらがこと
これほど
たのしひ事は
ないぞ