翻刻
【右丁・見返】
【左丁頭書】
【赤角印 帝国図書館藏】
雑菜(ざふざい)料理(れうり)の仕(し)やう【四角囲み】
飲食(いんしよく)は性命(せいめい)を養(やしな)ふの原(もと)なれば
その料理(れうり)の仕(し)やうをも必(かならず)くはしく
するにはしかず中(なか)にも老人(らうじん)病者(びやうしや)
などは殊(こと)に心を用(もち)ひて調(とゝの)へす
すむべき事さしあたる孝行(かうこう)の一
端(たん)ともなるべきなれば人の嫁婦(よめ)
などになる人は心得(こゝろえ)おくべき事也
さればとて又/無用(むよう)の事をすご
して飲食(いんしよく)の事のみを論(ろん)ずるは
甚(はなはだ)いやしき驕奢(おごり)にて心(こゝろ)ある人の
にくむ所なればふかくこれを戒(いまし)む
べしこゝに挙るものは山民(さんみん)の日(にち)
用(よう)の一助(いちじよ)にもとて唯(たゞ)何国(いづく)にも多(おほ)
くありふれたる魚菜(ぎよさい)日用(にちよう)の物(もの)
をのみあげて都会(とくわい)珍奇(ちんき)の味(あぢ)を
【左丁本文】
【赤角印 白井光】
【赤丸印 帝国・昭和十五・一一・二八・購入】
《題:《割書:民家(みんか)|日用(にちよう)》広益秘事大全(くわうえきひじだいぜん)巻下(まきのげ)》
草木種植類第四 【四角囲み】
○種(たね)をまく法
凡(あよそ)種子(たね)を蒔(ま)くには白日(はくじつ)晴天(せいてん)を用ゆべし土(つち)の肥(こやし)
強過(つよすぎ)たるは却(かへつ)てよからずよく肥(こえ)たる地(ぢ)を度々(たび〳〵)
耕(たがへ)し和(やは)らかに細(こまか)くしてまくべし又/細(こまか)なる種(たね)は
細(こまか)き土とませてまき或(あるひ)は物(もの)によりては上より
灰(はひ)をかくるもよし風雨(あめかぜ)に動(うご)かぬ為なりまたいか
にも軽(かろ)き種(たね)は生出(はえいづ)るまで藁(わら)にて雨(あめ)おほひを
したるもよし種(たね)を下して直(ぢき)に水(みづ)をうつは
【枠外丁数】百十一