翻刻!江戸の医療と養生

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広益秘事大全 3巻. [5] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [5] - ページ 4

ページ: 4

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【右丁頭書】 【挿絵】 【左丁頭書】 【挿絵】 【右丁本文】 よろしからず水草(みづくさ)の類(るい)杜若(かきつばた)などは初(はじめ)より水(みづ)には まかず先(まづ)陸(くが)にまきて後(のち)に水へ移(うつ)すべし蓮(はちす)慈姑(くわゐ) などは始(はじめ)より水中にまく也/木実(きのみ)は上皮(うはかは)をさり 中の核(さね)ばかりをまくかた早(はや)く生(はえ)て宜(よろ)しまた 至(いたつ)て生(はえ)がたき物は蒔置(まきおき)て冬は霜(しも)おほひなどして よく護(まも)る時は春(はる)になりて生出(はえいづ)る事あり但(たゞ)し実(み)の おのづから落(おつ)る比(ころ)に取(とり)て直(ぢき)に地(ち)にまくべしまた とり蒔(まき)にするあり大根(だいこん)芥子(からし)などの如く春(はる)生(はえ)て 秋/実(みの)る類(たぐひ)は実(み)をとり置て春(はる)まく也/種子(たね)を 能々(よく〳〵)収(をさ)めおかざれば生(はえ)のわろきもの也/心(こゝろ)をつく べし此外/種々(しゆ〴〵)の心得(こゝろえ)あれど委(くはし)くは通(つう)じて しるべきなり  ○こやしの事 【左丁本文】 肥土(こえつち)をこしらゆるには畑(はた)の土(つち)へ人糞(にんふん)をかけ寒(かん)に ゐてさせて乾(かわか)し又 糞(ふん)をそゞきて乾し三四度して 一処(いつしよ)によせ雨(あめ)にあてぬやうに屋根(やね)をして貯(たくは)へおき 春(はる)に至(いた)りて日にさらしよく砕(くだ)き虫(むし)の類(るい)木根(きのね)の 類をさりて物(もの)をまき植(うゝ)る時ませ合(あは)せて用ゆべし 又/畑土(はたつち)三斗/赤土(あかつち)《割書:赤色の|ねば土也》一斗/真土(まつち)一斗《割書:砂(すな)のまじ|らぬ土也》よく まぜ合せ人糞(にんふん)一斗ねり合せ五六十日ねさせて おき用る時わら灰(ばひ)糠(ぬか)など切まぜたるよし湿気(しつけ) つよき土地(とち)に多(おほ)くいれてよし人糞(にんふん)をたゞに用 るは糞(ふん)一桶(ひとをけ)に水二桶ほど入五十日ほどおきて色(いろ)の 青(あを)みたる時用ひてよしかけごえは雨(あめ)の前(まへ)に用 るがよきなり小便(せうべん)もよくねさせたるがよし物に よりては水をまぜて用ゆべし蚯蚓(みゝず)をさるには小(せう) 【枠外丁数】百十二