翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

朝暾集. [6] - 翻刻

朝暾集. [6] - ページ 42

ページ: 42

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なりたること奇といふへき前に誤候星の光を失ふと いふも水気と見へ申候此引出しも水気にてこのふえ たるならん 小日向茗荷谷え参り候道にて服部坂上のリヤウコウ寺【龍興寺】 と云住主【二字見消し】は老僧七十余なり右和尚前に地震を知りて 弟子僧に申付て庭前え仮に居所を取建候様と申付 に弟子とも院主は年とりてとほけたり此寒にに 庭えすゝみ台様の取建の内に居る事なり候ものには あらす言語同断の事をいふ出したるものかなとつふや きなから師僧の云にまかせて縄からけに居所をしつ らへたり師僧悦ひて十月二日のうちに其所に引込て いたりけるか案の如く地震にて弟子共はほう〳〵に立ち 出て震止て後院主は如何せしやと仮小屋え行て 見れ快寐の体にて大いひきして臥いたり弟子 僧とも誠におとろきて其よしを問しに地震ある ことを知りてかくなせりといゝしとなり    ______________________   一         大満月無篇  安政山   一   一【梵字】 奉轉読大般若地震平安祈祈処   一   一         小盡月用篇  丙辰年   一   一______________________一  女奉公人の咄し 江戸近郷また余程掛離里数も有之候場所ゟ江戸表 にしるへ有るものは奉公に出し置たるに地震にて死 亦は怪我等いたし親兄弟共に案し候て尋ね来り