翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

朝暾集. [6] - 翻刻

朝暾集. [6] - ページ 45

ページ: 45

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壱人も不残【朱で見消し】皆々其通に【朱で右に追記】相果其内火追々に盛りになり ていつれも【二文字朱で見消し】火炎【二文字左に朱で見消し】の中にはゐと【「灰(カイ)と」を朱で見消し】成りたるよし誠に武士 のほまれともいふへきなり【以上六文字朱で左に追記】なりしかしおしむき者共なりき事 あるには一方の働武名未世に止むへきに地震の為 かくなりし事おしむきに餘りあり地震にて死失 の者多けれともかくなるは外に聞も及はす右小屋は 如何の造りなりとも必死の場合【「所」見消し】に至りなとのかれいてん【二字左に朱で見消し】 にと申たれは去る年にて候小屋の作方は柱はいけ込にて ことの外大造成木にてひしと貫を通し屋根は簾朶 をふき土を六尺積たることなれは中々やふれ不申との ことなり聞しまゝにこゝにしるしおくなり 御老中内藤紀伊守殿には潰所破風ゟ出て坂下御門内なる【「御内」を朱で見消し】 御先手【右に追記】方番所にて着衣借用【右に追記】被致登城のよしに寺社奉行【以上四字右に追記】松平豊 前守斗は家内安否も不聞直に登城尤地震直に 出火にて屋敷不残焼失登城後家内安否家来 申来候よし小石川御門外御勘定奉行御役宅水野筑後守 玄関屋鋪石の間ゟ火を生し候よし尤さあるへき歟 げきとう【以上四字朱で見消し】することなれ火を生すも【朱で見消し】尤なり【二字朱で追記】昼なれは見 留候ものもあるましきに夜のことあかりなとは絶て無 きことなれは玄関前えのかれいてたるものゝ見しよし なり亦地震と存すると直に数ケ所一同に焼出したる こと誠に不審なり並之火事のことは立家にてたとへ ていはゝよき程に真木を立掛けて火を付におなし 潰家は屋根瓦と友に火をおほふことなれは火気