翻刻
【右丁頭書】
○第二/友引(いういん)の星にあたる日は
朝夕よし午(むま)の刻(こく)はわろし公(く)
事(じ)諸勝負(しよしようぶ)事は格別(かくべつ)勝負な
かるべしあつかひ和談に及ひて
よし出家(しゆつけ)神主(かんぬし)医者(いしや)山伏(やまぶし)な
どの類長袖にて人あつめする
人にはよろしむことり嫁取(よめどり)に
尤(もつとも)よし待人は来る辰戌にあ
たる方よしその方へゆきては利
あるべし女は此日/懐胎(くわいたい)すべし商(しやう)
売(ばい)は人と共(とも)にして利あり出行は
同道の人あるはよしひとりゆくは
よからず
○第三/先負(せんふ)の星(ほし)にあたる日は
よろづひかへめにしてよし午時
過ては吉なりよろづの事此方
より手ざしすればかならずわろし
【右丁本文】
○あぶら虫をさる法
一 青蒿(かはらよもぎ)の茎(くき)葉(は)をかまどの間におくときは
油むしたゆる事妙なり
○蝿(はひ)をさる法
一 陳茶(ふるきちや)の末(まつ)を煙(けふり)にたけば蝿(はひ)即時(そくじ)にさる
○蚤(のみ)をさる法
一 三月三日/楝樹(せんだん)の葉(は)をたゝみの下にしき
ておけば蚤(のみ)蝨(しらみ)出る事なし又方
芸香(うんかう)の葉(は)を席(たゝみ)の下におけばよし又/砂(すな)に
て築(きづき)たる新宅(しんたく)には蚤(のみ)多(おほ)きもの也/塩(しほ)のにが
りを床(ゆか)の下にうてば蚤(のみ)を生ぜず又/小児(せうに)の
肌着(はだぎ)を当薬(たうやく)をせんじて染(そむ)れば蚤(のみ)蝨(しらみ)を
防(ふせ)ぐなり又/席(たゝみ)の下に苦参(くらゝ)をしくもよし