翻刻
【右丁】
当座 藪入 勇々館道草主人判
藪入にあかつき告るには鳥の
声かなしさに夜具の羽たゝき 銭のや
御主人へ長く勤るやうにとて 鶴告亭
蕎麦を喰はせて帰す宿下り 夜宴
藪入か財布にあまる
小つかいも残りをしけに 楽々亭
帰る夕くれ 琴樽
藪入にもらふ二百のつるへ銭 弥生庵
水をもくめる凧を買ひけり
やふ入は近処へ一寸顔出させ
窓の月をは手土産にしつ
夜宴
【下段】
おなし心を
我家へと主人の虎の
威をかりて千里一飛ひ
いそく藪入
勇々館
道草
【左丁】
狂歌四季人物三篇
天明老人尽語楼撰
兼 鰹売 蚊屋売 願人釈迦 団扇売 田植
蛍狩
題 心太売 納太刀売 水游 水馬 金魚売
花火見
《割書:当 出久廼坊画安主人|坐 楽々亭琴樽主人》 判
鬼灯売 女枝豆売
《割書:画|工》立齊廣重先生