翻刻
【右丁】
水遊【朱囲み】
しかつても尻から
ぬけて水およき
へとも思はぬ 勇々館
河童神官 道草
そ
水中に岡を
つき地のびぜん橋
すり体およき 宝市亭
なせる子供等
河童天窓の子は
よその子を引こんて 桜園
度〳〵しりをくふ水およき 綾波
親の異見きかておよきに
はひる子は渡す水馬の 暁月新
耳に風かも 浦舟
水およきしたる
子供のしりか出て
河童か岡へあかりたる哉
和松亭羽衣
【右歌下段】
宇治川のほとりの
子等は茶柱の立つ
やうに立およき
せり
鶴告亭
夜宴
【左丁】
夕月の浮ふ川瀬を乗る馬は いセ花息
みなもと清き弓流しけり 浅景
夕立のきのふにかへてまし水の 杉の門
瀬をわけて乗る馬のけいこは 笹好
夏のよに残るかひるの水稽古 鶴のや
月毛の駒のはしる波の上 松雄
【以下上段下段の順】
竹沢の小屋の
前なる水の上を
こまも自由に
乗り廻しけり
宝満亭実生
水馬から
ふみはつしては
己のみあわを
吹てそ乗る
とち栗毛
楽々亭
琴樽
川水にうつれる
雲にいるとみん
乗りこむ駒は
雲雀毛にして
水々亭楳星
逆波をたつる
水馬に口とりの
くりから龍もきほふ
瀬もの
文栄子雪麻呂
水馬【朱囲み】
神官