翻刻
【右丁】
雨乞【囲み】
勇々館
こえたこの底まて 道草
たゝき祈るなり田畑を
こやす雨のふれやと
田はおろか口も
かわ来て呑水も
なきの涙に
雨乞ひをする
遊蝶衆
歌種
いにしへの小町か哥の徳利にも 草のや
榛名の水をねかふ雨乞 富芳
【以下上段中段下段の順】
雨乞の雨にうるほふ
日の本を水穂の国と 鶏告亭
いふそ尊き 夜宴
麦はらのおろち
つくりて稲長か山田
うるほす雨やよふらん
都柳園
守安
森風亭
鋤鍬もとらて 波都賀
日てりに雨よふる
たかやす国の印
あれかし
【左丁】
【上段】
大山の無言の場所はさい銭の 銭のや
財布の口もむすふ同行
あとになる人をもまてる地蔵堂 遊月舎
こやすみをしてのほる大山 岩住
良弁の瀧にかゝりつ手ぬくひを 水々亭
わしつかみにてのほる大山 岩住
大山へ太刀を納めて 杉の門
かへさには梅酢の鑓を 笹好
かたけてそ来る
【下段】
手のうちのちりも
積りて山参り願人連の
もつ納太刀
海のや広志
人の口いましめたまふ
大山にしはし無言て
通る笹はら
朝鶏舎
真抱
大山参【囲み】