翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 56

ページ: 56

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者誰々そ先船奉行山崎弥七郎代官宮野三郎右衛門金浜 の平次五郎湊村の左近太郎宿藤七等也此者共は江戸 にて/言負(イヒマケ)るは必定なり然れは二度帰る事かたし今生 の/名残(ナコリ)も今斗そと妻子/眷属(ケンソク)集りて泣かなしむ事限り なし実ににくき船頭めを首を刎たしといはぬ者こそ なかりける爰にまた四郎左衛門とて本は大畑の者成しか其 前より我をよく知たり今は八の戸に居住して今度も 逢けるなり奈山秋本彼をよびて汝は船頭をよく知たり といふか然れは汝も上り船頭に和を入れやはらけみよ若 だまされんに於てはいひまつり勝て参れ左あらは恩は望 にまかせんそ大事なれはと頼まれける四郎左衛門申けるは如仰 船頭めを少年より存して候は余り智恵ある程のものに あらす其上船公事の事に候へは道はよく存知たり申 勝て参るへし然れは此御領の船の頭になし給へ私も 一世の/覚(ヲホヘ)なれはと申す両人聞て子細なしと云是を加へ て六人一里/走(ハシリ)の伝馬を取乗替〳〵行程に百八十里の 路次をは九日と申申には江戸の屋敷に着にける