翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 55

ページ: 55

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党共を御よび候へ問答して聞せ申さんとあざ笑て居たり 時に玉井かいひけるは船頭か甲斐殿にて事々敷/言(イヽ)たり とかく国の者共を召のほし押合ていはせなは其口上とは違ふ そと皆/苦笑(ニガワラ)ひ也我等いひけるは此上は違ふ事は三日/留置(トメヲキ) し衆をきし衆の申わけこそ心許なけれ今申にてなし 今度押合の時伝奏にて申へし風をもたせていひ けれは井上のいはく扨は今のいひ分は船奉行等業のやうに 聞えたり假初なから此/言葉(コトハ)は佐右衛門家の大事也其口後に /違(チガ)はゝ仕舞は何とおさまる奉行共を召寄いはする外は なしと面を赤めていはれたり其時後藤いひけるは船頭も過言 なり若申所/実(マコト)ならは彼衆の仕舞もむつかしかろふと笑ひ〳〵 申せは/側(ソハ)なる青侍かせきてやあごへんは船頭の宿か其方が いふ事にてなし何の様子も不知して推参やといふ後藤大き に腹立し不知事は推参とや各もみな不知にの給ふは けふは甲斐殿より御意有て社参りたれ何の分も不立 に船頭いざ立といふて/打連(ウチツレ)て帰りたり扨佐右衛門殿には俄 にはや馬を立八の戸につかはさる彼奈山秋本等大きに/驚(ヲトロ) き扨は船頭めはや訴訟したり是はゆゝ敷大事也のほる