翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 93

ページ: 93

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やしはしとゝめよせきの里金津の町に来てみれは軒端に余る 白雪は山ともみゆる/上野(ウハノ)か原/往来(ユキク)る人も稀にしてたよりに 事を柿原の茶屋に休みて行ほとに運の浦を詠むれと雪 にうもれて花もなし扨も寒苦の長途の旅に身も/細呂木(ホソロキ) の宿過て心ほそくもしん谷屋大野にあかり詠むれははや吉 崎も程近し五月始に宿を出て極月四日と申には万死を のかれて今爰に着しも嬉し扨も世は苦しきものと夕 煙まづうち寄て物かたり尽せぬ物は遠近の人のよしあし を難波につけておもひ合すへしと拙き心の筆のすさひ 子孫のために書置ものなり  于時享保二丁酉年任強望令書写之遣者也  此主長氏之子欲及広覧者也予六月廿日  書終之畢  加州江沼郡 大聖寺泉小路児玉正信