琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

琉球沿革志 上 - 翻刻

琉球沿革志 上 - ページ 28

ページ: 28

翻刻

【右丁】  《割書:即高麗芝を|云なるべし》下或は小石池を置き魚を其中に蓄ふ中に  小石を立て石上鉄蕉等の小木を植て玩とす  村径皆極て寛潔にして多く細葉の小竹を編て屏籬と  なし葉を剪て齊からしめ方整縝密なり《割書:即此方の|竹穏垣【※】》村落  皆是なり寺院の前或は黄楊を列植て剪束方を就す葉  密にして牆の如し《割書:即外込と|いふ者也》 磚牆なし毎屋四方皆中  囲牆及外囲牆は蠣石を以て塁成す首里大家の外囲牆  は磨削して一面切成が如し極て堅整なりと云  屋宇那覇に在て見所の者皆村中の民居首里に見る所  官戚大家牆垣棟宇皆極て華整なり然も又一行に屋を 【※隠垣ヵ】 【左丁】  作て内外を分つ層構複室なし  惟官署始て楹八九を連て大屋を作る毎屋一間の柱礎  多きこと二十餘所に至る屋樫木を以て梁柱を作る堅潤  細理千年蠧せず一名羅漢杉《割書:此方に云槙木大島奇|界に出るを尤良とす》屋一  間を作る費五百金に至ると云故に久米大夫の家従官  年あれども尚茅屋なる者多し首里の大家は皆此を以  て屋を造り地に鋪く久して光潤鑑むべしと云へり  屋宇之図伝信録