翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

神昌丸漂流問答 - 翻刻

神昌丸漂流問答 - ページ 11

ページ: 11

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候共左迄咎候ものも無御座候故右体之義共心の侭に見 物仕候義に御座候    問 十文字に致候物を貴候義見及候哉 《割書:是切支丹の|法器なり》    答 是は家々の入口に掛人々首に掛申候名はキリスと申候但し十文 字にては無御座候末広かりに横木を三本入候ものに御座候 都て人の宅え参候節は参りかゝりに先仏壇を拝し其上にて主人え 挨拶仕候事に御座候罷帰り候節も主人え暇乞不仕候ても 仏壇え拝さえ仕候得は宜敷事に御座候仏の事をホウと 申候ホウとは上と申事にて即天の事と申候様に及承申候    問 硝子を吹候を見候哉    答 私ヘチユルホと申所え出候節旅中万端世話仕呉候キリロ と申候者は硝子師にて御座候間彼の宅に罷在候内見物仕候 石を粉に仕山塩と小麦の粉の如き物その外に何やら二品程交物 仕候是は承り候へは教へ不申候板硝子を吹候には先徳利の如き物 に吹立山塩にて竪筋を引/室(むろ)に入候得は右之筋より二ツに破(われ) 壁へは竹の破候様に相成申候右を三方塗塞候竈の内へ並へ候 て焼候得は両方延候てたいらに相成申候    問 㶆(ちやん)の製法見及候哉    答