翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

神昌丸漂流問答 - 翻刻

神昌丸漂流問答 - ページ 10

ページ: 10

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   答 是迄も聞取りに御座候得は誠に万分一にてまさかの所に至りては 一向通弁仕候事相成兼何角に付不便利成事のみに御座候唯 饑こゞへ不申候程の用於相弁候迄の殊に御座候    問 帰国之義申渡候節何そ女帝より被申付候義は無之哉    答 老中共可申役人帰国の砌被申候は世界の大抵我国と交 易通商せさる事無之候日本のみ通信無之候此度汝等送り 帰し候因之交易之義を取詰【結】ひ度事有之候乍去強てと申 筋にも無之旨呉々申含られ候尤此度女帝より被仰渡候事には 無御座候全右之役人の存寄にて申被聞候事と推察仕候    問 彼の地にて耶蘇(じやそ)宗門に入改宗致候ものは四十二日水を浴(あび)せる後え向て 唾咄し其上にて名を改る由勿論名を改候節は水を浴せ候由及見候 義有之候哉    答 御尋の通り相違無御座候名を付候時は何れ水を浴せる事と相 見え出産の子七夜に名を付候節大鉢に水を入其小児を水中え 三度浸候上にて名を付候小児殊の外啼申候事に御座候    問 宗門に入不申候はゝ其方共見及申間鋪事に有之哉    答 先刻申上通り私共製外故何方え罷越如何様の義を見