Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

BnF. Département des manuscrits. Japonais 632 (2) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 632 (2) - ページ 27

ページ: 27

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見て行くは世利売【せり売り=行商】か 自惚(うぬほれ)のふたつなるべし たいの末社(まつしや)が口(くち)〳〵にきつい御勿体(ごもつたい)とはお定 の愛相(あいそう)に極(きはま)りいざこちらへをにつしりに【とっくりと】見 しらせて【見てわからせて】客の脇(わき)に座(すは)るあれば袖引煙草(そでひきたばこ)【注①】 によんどころなく横(よこ)に背(そむ)きて腰(こし)をかくれば 伴新(ばんしん)【注②】うしろの襟(ゑり)を直(なを)して万事(ばんじ)しこなし て風(ふう)ありおいらん長煙管(ながきせる)を捻(ひねり)てお客のお噂 べん〳〵と【注③】ながし禿(かふろ)が口上(こうぜう)アノネ〳〵を禁(いまし)むる 時は一言(ひとこと)も用(よう)を弁(べん)ぜず風呂鋪包(ふろしきつゝみ)の早(はや) 【注① 遊女などが、客を招く手段として、タバコに火をつけて差し出すこと。またそのタバコ】 【注② 「番新」とある所。「番頭新造」のこと。吉原遊郭でおいらんについて身のまわりや外部との応対など諸事世話をする新造。袖留めをし、眉毛をそらず、紅白粉で化粧しないのが特徴。世話女郎。番頭女郎。】 【注③ むなしい行為、無用の事柄などで時間を費やすさま】