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コレクション: 愛知県豊橋市関連資料

豊橋市水道誌 - 翻刻

豊橋市水道誌 - ページ 67

ページ: 67

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   第二章 第二節 水道施設    二十八 せしが、同十四年十一月八日吉川市長の退任に由り、新任市長代理田部井助役は当面 の一大要務として鋭意位専心調査を促進したる結果、翌大正十五年に亘りて調査完了 を告げ、別項所載の計画報告書の提出を見るに至れり。  計画報告書 計画設計に関する実務に従事せし志谷百中、中瀬萬次郎の二氏及び 援助として後藤半次、岩田廣三郎、石黒常次の諸氏が、こも顧問西大條覺の指示と技師長崎 敏音の督励により、比較的短期間に設計全部を完成したるを以て、之に関する計画説 明書其他関係書類・図面を一括し、大正十五年五月二十五日、長崎土木課長より市長代 理に宛て報告書として提出せり。これやがて市会に提案さるべき基本なるが、今その 報告中の水道計画説明書に就き緊要なる諸點を轉載すれば左の如し。        豊川市上水道計画説明書                    (端言十二頁省略)      一、水源の選定  上水道計画の良否を論ずるには其の水源選定の可否を研究するのが最捷徑であ りますが、本市上水道の選定に於きましても近世何れの上水道計画にも先づ研究さ るゝ地下水に依るの可否と其の経済上の得失との調査研究を施行しました。蓋し若 し一水源を地下水に依るを得るとせば工費に於て贏得する所が僅少でないが為め であります。  然るに本市及び本市於かれては之が調査研究の資料たるべき一般地質 の調査資料が未だ農商務省に於ても一回も決行されて居ない関係上其の詳細を知 悉しえなかたつたものですから、止むなく其の調査を同省鉱山局地地質調査所に委託し ました結果同所の勅任技師大井上義近氏の出張調査がありまして大體の指示があ りましたけれども新に鑚孔調査の必要を従って相当の経費を要するの関係上更に 研究の結果は、豊川内に於ける伏流水の僅少ならざるものあるを観取しましたから 叙上の地下水に水源を需むることは全く断念することに致しまして八名郡下川村 大字西下條字三の下地先に於ける豊川筋の河底地下へ埋設する集水埋渠管に依つ 集て水する伏流水を以て水源とすることに決定したのであります。蓋し豊川の流水 が清く且つ豊富に四時涸渇するなく流下しつゝある現状より見ましても本市上水道 の水源として誠に当を得たる選定方法と信じて毫も疑はざるものであります。況ん や其の水質が別表に示されてある試験表の如き結果でありまして上水道水源とし て完全の成績を呈しておりますに於てをやと思ひます。    第二章 第二節 水道施設    二九