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コレクション: 養蚕の書

蚕茶并紙木植方書 - 翻刻

蚕茶并紙木植方書 - ページ 7

ページ: 7

翻刻

【図:桑の枝とり】    かけおき桑(くは)の芽(め)出(いで)て上(うへ)に四五寸(しごすん)にのび    いでたるときまた土(つち)をかけ六七寸(ろくしちすん)のあつさ    になし枝(えた)もとの芽(め)をかきとり手(て)まめに    こやしをかけおくべし其芽(そのめ)二尺(にしやく)ほどに  もなりたらばさきをとめ木(き)をふとらすべし  其(その)としのうち新根(しんね)多(おほ)く出(いづ)るものなり翌春(よくはる)ひ  がんじふん堀(ほり)おこし見れば枝(えた)よりしもく【撞木】のや  うに新芽出(いで)て枝毎(えたごと)に根(ね)多(おほ)く出(いで)をるを間々(あひだ〳〵)  より切(きる)ときはしもく苗(なへ)に成(なる)也(なり)【図:撞木苗】  それを直(すぐ)に茶畑(ちやばた)の間々(あひだ〳〵)に植(うゑ)ねもとより先(さき)は 【図:畑の様子】 作物 四尺 【本文】    切捨(きりすて)おくときは其(その)春(はる)またしん芽(め)いでゝよく    培養(ばいやう)すれはその秋(あき)四五尺(しごしやく)にも成(なる)ものなり枝(えた)    と先(さき)をとめおく時(とき)は葉(は)も幹(みき)もよくふとりて其(その)    としのかひ料(りやう)となる此法(このほふ)にて一枝(ひとえた)にて十本(じつほん)    にも廿本(にじつほん)にもなり一株(ひとかぶ)のもと枝(えた)にて四五十(しごじつ)    本(ほん)の苗(なへ)も出来(でき)るものなり是(これ)は親木(おやき)の肥(こや)し  手入(ていれ)次第(しだい)にていかほども忽(たちまち)に桑畑(くはばた)の出来(でき)ること  なり八十八夜(はちしうはちや)ごろまてをよしとすされど夏(なつ)  秋の間(あひだ)はいつにても手入(ていれ)さへよければよろしく  出来(でき)るなり