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コレクション: 養蚕の書

蚕茶并紙木植方書 - 翻刻

蚕茶并紙木植方書 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

一さし木(き)は入梅(つゆ)のころ桑(くは)のめを切(きり)て養蚕(かひこ)なし  しあとのえだを長短(なかみしか)のきらひなく捨(すて)おかずすぐ  にさし木(き)にすべし一本(いつほん)〳〵七八寸(しちはつすん)に切(きり)土(つち)にさすは    却(かへつ)て悪(あし)し図(づ)のごとく畑地(はたち)を巾(はゝ)三四尺(さんししやく)に    丈(たけ)は地面次第(じめんしだい)に土(つち)を三寸(さんずん)ばかりすきあげ    下(した)にこやしどぶどろにても十分(じうぶん)にしきおき    左右(さいう)に高(たか)さ四五寸(しごすん)巾(はゞ)四寸(しすん)ぐらゐに赤土(あかつち)を    長(なか)くもりそれに枝(えだ)のもとのかたをふせさし    に向前(もかふまへ)やりちがひに成(なる)やうにさすがよし赤(あか)    土(つち)をしつみかため中(なか)のひらきところ桑(くは)の枝(えた)  のねさせてある上にすきあげし土(つち)をこまかにして  三寸(さんずん)ばかりたひらかにならしはしめは上(うへ)より水(みづ)を  よくかけ後々(のち〳〵)はうすこやしを土(つち)のかわかぬやうに  おほくうちおくべしさすれば芽(め)の上(うへ)に成(なり)し所(ところ)  は立芽(たちめ)となりめの下(した)に成(なり)し所(ところ)より根(ね)出(いづ)るもの成り  此芽(このめ)よくのばして二三尺(にさんしやく)にもなりたるを堀(ほり)出(いだ)し  しもく【撞木】苗(なへ)にして畑(はた)へうつすことはふせ木(き)も同(おな)し  枝(えた)ざしにするに切(きり)て五六寸(ごろくすん)なるをさすにはねの  かたを赤土(あかつち)の玉(たま)にさして畑地(はたち)に埋(うづ)めおくなれど  ふせさしのかた後々(のち〳〵)も真直(まつすぐ)に立木(たちき)と成(なり)て宜(よろ)し 【図】 木やりちがひ 向ねもと