翻刻
【右丁】
○酒にあたりたるは 葛花《割書:一㦮》大黄 甘草《割書:各五|分》右煎用
○諸の毒にあたりからだかゆきには 牛膝一味煎用すべし速に治す
○泡盛にあたりたるには 総身へなま豆腐をぬる尤妙なり
○湯火傷(やけど)を治するには 黒砂糖《割書:一匁》辰砂《割書:一分》右二味患所にぬる
○温飩にあたりたるには 梅干をかみて妙なり
○油の類にあたりたるは 九年母の皮を煎じ用ひて妙なり
○餅咽につまりたるには 酢一味をのむべし速に下る
○百虫耳にいりたるには 生蜜すこし耳中にさすべし
○蝮蛇(まむし)にかまれたるには 白芷一味末となしてぬるべし
○蜂にさゝれたるには 芋葉つきたゞらかしてぬるべし痛去
○馬にかまれたるには 金星草(ひとつば)一味末となしつけて妙なり
○蜈蚣(むかで)にさゝれたるには 鶏糞一味をつけて妙なり
【左丁】
此出来とひとすしみする
稲穂かな 筑波国
豊年になれと積るや江戸の雪
《割書:甲斐|》 ■国ける【樹之国才馬ヵ】
豊なる年のしるしと
み雪ふるたつらの里の
にきはひそする
掃朝亭
五風物【将ヵ】十雨事【年ヵ】穀荐穠々
此際多■【娯ヵ】楽研田■■■【沼罨のヵ】 ■■【庸彦ヵ】